短期間で本気で痩せたいと思う人には、1日1食ダイエット法があります。
1日1食にするというのは、他に何も食べないと言うことではなくて、1食分だけしっかり食べると言うことです。
食事メニュー次第で、その後太りにくい体質を作ることも出来ます。
短期間で痩せて、その後は食事を少しずつ元に戻していくというやり方です。
一日一食で大丈夫?
一日一食で健康的じゃないとか、体を壊してしまうと言う話を聞きます。
日本やアメリカの歴史の中で、昔は一日2食が普通でした。
江戸幕府が誕生するまでは、「二食は優雅、三食は野卑」とされていました。
しかし、江戸幕府の時に江戸の大火を鎮火するために働いていた庶民が、一日二食では体が持たないため三食食事を出すようになリました。
一日三食という考え方が全国で定着したのは、1935年国立栄養研究所の佐伯矩医学博士が提唱したことからでした。
一日の食事は、一日の摂取カロリーを食べる回数で割ったカロリーが、一回分の食事に摂取できるカロリーになります。
一日一回食を実施するには、必要な摂取カロリーを知ることから始めなければなしません。
ちなみにパパイヤ鈴木さんは一日二食を実施して30kgの減量に成功しています。
一日一食にしている芸能人は、Gackt、京本政樹、ピンクレディーの未唯などです。
なぜ、一日一食にしているかというと、その方が体調がいいからだそうです。
だからといって、サラダだけしか食べないというのではなくて、質の良い食事を1回でしっかり摂っているそうです。
一日の摂取する必要なカロリーやエネルギー
一日一食にするために、あまり摂取カロリーを抑えすぎてしまうと、欲求不満が溜まりストレスになりかねません。
身長や体重によって摂取カロリーが違いますが、平均の日本人の一般成人女性が摂取すると良いとされている一日の摂取カロリーは次にあげています。
出典: 日本人の食事摂取基準(2015年版)の概要より
それ以外の女性は、20代女性と同じ摂取カロリーとみていいでしょう。
30代女性の摂取カロリーが20代女性より増えているのは、一般にこの時期の女性は出産や育児を行う人が多いためと思われます。
エネルギー産生栄養素バランス(%エネルギー)は次のようになっています。
出典: 日本人の食事摂取基準(2015年版)の概要より
もし、28歳で事務職の人だったら、一日の摂取カロリーが1,650Kcalになります。
身長が高い人は摂取カロリーがそれより高く、低い人は摂取カロリーが低くなります。
一日一食ダイエットの方法
一日一食ダイエットは内臓を休め、今まで食べ過ぎていた脂肪分やカロリーを減らすことが目的です。
栄養のバランスをとれた食事をとる
栄養不足にならないように、バランスの良い食事をしないと栄養不足になってしまいます。
一日一回しか食べられないからと、脂肪分の多いカロリーの高い食事をしてしまうとかえって太ってしまう結果になりかねません。
あくまでも一日のカロリー摂取量を守るようにしましょう。
食事はタンパク質をとり、筋肉を落とさないようにしましょう。
間食でサプリメントで栄養を補うことはいいですが、あくまでも一日一回の食事が基本で、食事のメニューはバランスがとれたタンパク質やビタミンB、ミネラルなどが多い食事にしましょう。
タンパク質やビタミンB、ミネラルなどは代謝を高め、消費カロリーを増やします。
間食の取り方
空腹時は、野菜の入ったスムージーや果物、プロテインなどを飲むといいでしょう。
ナッツは食物繊維だけでなく、体に必要な不飽和脂肪酸やビタミンBが豊富に含まれています。
プロテインはたんぱく質不足を補います。
女性の場合、冷たい飲み物を一気に飲むと体が冷えて、代謝も落ちます。
少しずつ口の中で暖めて飲みましょう。
果物にも糖分があるので食べ過ぎは良くないですが、健康な体と肌を保つためにビタミンは必要です。
食べる順番を考える
食事を擦るときは、炭水化物を後にして、野菜などの低カロリーの物を食べて、次にタンパク質、そして、炭水化物を食べます。
すると、食後の血糖値があまり上がらず、血糖値が安定します。
もし、炭水化物を先に食べると、一気に血糖値が上がり、それを下げるためにインスリンが分泌されます。
インスリンが分泌され、低血糖になると空腹感を感じます。
血糖値を安定させることによって、食事をしないことのストレスでドカ食いしてしまい、リバウンドするということになりにくくします。
コーヒーやアルコール、刺激の多い食品は控えめに
一日一食なので、空腹時にコーヒーやアルコール、刺激物を飲むと胃を荒らしてしまう可能性があります。
好きな人は、食事の後にのむようにしましょう。
利尿作用があるので、水太りを防ぎますが、空腹時は避けた方が無難です。
白米より玄米がいい
玄米は、ビタミンB1を白米の5倍含んでいます。
ビタミンB1は、糖質をエネルギーに変え代謝を良くする働きがあります。
ビタミンB1が不足すると、イライラや倦怠感、記憶力の低下、手足のしびれなどが起こり疲れやすくなります。
また、食物繊維が白米より6倍も含んでいるので、腸を整え便通が良くなります。
玄米は、良く噛んで食べないといけないので食べ過ぎダイエットに良い栄養価の高い食事です。
良く噛んで食べる
最近の研究では、良く噛むことで食事量を15%減らすことができるとわかっています。
良く噛むことは、脳内にあるヒスタミンを産出し、満腹中枢を刺激して食欲を抑えるだけでなく脂肪をエネルギーとして燃焼させる効果も有るとされています。
その上、噛むことによって消費エネルギーがアップし、代謝を良くします。
適度な運動をする
太る原因で一番多いのは「運動不足」と「食べ過ぎ」です。
ウオーキングや適度な簡単なエクササイズなどの運動は、肌のつやを取り戻し若々しさを取り戻すでしょう。
特に、有酸素運動は代謝を良くして、消費カロリーを増やすので痩せやすくなります。
一日一食ダイエットの食事メニューは和食中心
玄米、肉、魚、大豆などの良質なタンパク質、ビタミンを多く含む緑黄色野菜、他には海藻類、魚介類などのミネラルを含む食事が理想的です。
『食べない健康法』の石原結實医師は、ニンジンジュース断食の推奨しています。
先生自身は、朝はニンジン・リンゴジュースを2杯、昼は生姜紅茶のみで、夕食はビールや焼酎を飲みながら、和食中心の好きなものだけを食べているそうです。
その上、ウエイトトレーニングや食前の4キロマラソンを毎日行っているそうです。
先生が提唱する一日一食ダイエットのポイントは次の項目です。
- 一日一回の食事は夕食にする
- 朝と昼は果物ジュースかみそ汁、ショウガ紅茶か白湯を飲む
- 魚介類や鶏肉、大豆製品などの良質なタンパク質を食べる。
- 添加物をさけ、新鮮な野菜や魚を使って調理する。
- 野菜や果物などのビタミンやミネラルを摂取する。
- どうしても空腹が我慢できないときは黒砂糖か蜂蜜をなめる
最後に
一日一食ダイエットは、間食としてジュースや果物を食べて、一日一食はしっかり食べるというダイエットです。
一回の食事量は、それほど多くないので、短期間で痩せられるダイエットです。
食事の内容をきちんとしなければ逆効果になります。
栄養のバランスがいい食事をゆっくり、しっかり噛みながら食べることが大事です。
短期間で本気で痩せたい人は、この方法を試してみませんか。