筋肉量を知ることでどのようなことが分ってくるのでしょうか?
自分の筋肉量を知ることは、自分の目標を立てやすくなります。
おおよその筋肉量は自分で計算できますので、自分の筋肉量を知って筋トレや健康に役立てましょう。筋肉量を知るための計算方法を見てみました。

筋肉量とは?

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筋肉量とは文字のとおり体全体の筋肉の量です。
筋肉量を知ることでこれをアップすることもできます。
筋肉量は骨格筋肉の腕や脚だけでなく、内臓や血管を動かす平滑筋があります。
また、心臓を形成している心筋全体の筋肉を全て合わせたのが筋肉量です。
骨格筋肉は筋トレなどで増やすことができます。
この筋肉量や体脂肪率を把握することで、健康のバロメータやトレーニングの成果をチェックすることができるのです。



筋肉量の計算方法について

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筋肉量の平均は下記のとおりです。年齢的にも変化してきます。

筋肉量の平均

男性

BMI24.9 以下→筋肉量22kg
BMI25.0以上→筋肉量24kg

女性

BMI24.9以下→筋肉量14kg
BMI25.0以上→筋肉量17kg

筋肉量の計算の方法

体重×体脂肪率=体脂肪量

体重-体脂肪量=徐脂肪量(脂肪を除いた体重)

徐脂肪量÷2=筋肉量

筋肉量÷体重=筋肉率

この数字は大体の数字です。
人間の骨の重さや、内蔵の重さは個人々変わりますので、正確な数字を出すにはMRIなどの検査機器を利用しないとでません。
しかし、現在はある程度正確に計れる自動認識機能搭載のインナースキャンがでています。
それで計ると器械にもよりますが、ある程度正確に計れるものもあります。



体脂肪計がある体重計で自宅の測定が可能

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みなさんの家にある体脂肪計のついた体重計があれば、筋肉量を計算することができます。
体組成計の体重計をわざわざ買わなくても、お手持ちの体重計で筋肉量を計算することができるのです。
例えば下記のような計算になります。

体脂肪率の平均

男性 18歳~39歳の平均は標準で11~21%です。

女性 18歳~39歳の平均標準は21~34%です。

徐脂肪体重を注意する

内臓や骨、血液などの重量は、成人になると急激な変化はあまり起こりません。
ですから徐脂肪体重を筋肉量と考えるやり方で計算方法は上のような計算方法になります。

筋肉量の計算

体重60kgで体脂肪率21%との場合次の計算方法になります。

60×0.21=7.2kg(体脂肪量)

60-7.2=52.8kg(徐脂肪量)

52.8÷2=26.4kg(筋肉量)

で計算されます。筋肉率を計算すると44%とでてきます。

26.4kg÷60kg=0.44(筋肉率で44%となります)

自動認識機能搭載のインナースキャンの体重計で筋肉量の測定

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現在は自動認識機能搭載の体組成計インナースキャンがあります。
乗るだけで基礎代謝、体内年齢、内臓脂肪、体水分率、推定骨量などのインナースキャンが測定可能な器械です。

筋肉量を日常的に計測することは難しいです。
現在家庭用の体組成計インナースキャンが販売されています。
しかし、体組成計は機種や環境によってさまざまな影響を受けるのです。
そのため正確な数値ではありません。
できるだけ、正確に計りたい場合は食事や入浴、運動後に量るのは避けます。
測定するときに1番気をつけなければならないのは、同じタイミングで測定するということです。測定結果には幅がでてきますので、1週間ぐらい量かった平均値を参考にされるのがよいでしょう。

生体電気インピーダンス法とは?

この方法は体に微弱な電流を流し、電気抵抗値(電気の流れやすさ)を計って体組成を推定します。脂肪はほとんど電気を通しませんが、筋肉などは電気を通しやすいという原理を利用したものです。

正確に筋肉量を計るには

正確にどうしても筋肉量を計りたい方は、MRIなどの検査機器で量ってもらわないと、正確には量れません。
筋肉量の成果をチェックするには定期的にウエスト・ヒップ・腕回りを測ることです。
体組成計の数値をこれらと組み合わせて、数値の変化を見ます。

見た目の変化で筋肉量を知る

見た目の変化が分るとトレーニング成果が分ります。
根気よくトレーニングを続けていると、ふと鏡を見たときに少し腕が太くなったのでは?体が全体に引き締まったようだと感じるときがあります。
筋トレをしていて体型の変化に気がつくのは、2~3ヶ月ぐらいです。
見た目の変化はモチベーションも上がりますのでお風呂に入るとき、あがってきたときなどに鏡を見る癖をつけておくのがよいでしょう。

筋肉量が必要なときとは?

筋肉量が必要になるのは、スポーツ選手などのリハビリや、トレーニングや競技の復帰の指標となるため、正確な筋肉量の把握が必要となります。
また、超音波などの機器で局所的筋肉量をチェックすることがあります。
高齢者がけがや病気で、筋力が落ちた場合のリハビリの進歩を確認したりするときです。
自分の目的達成のために、筋肉量を知ることが大事です。

体組成計の原理

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筋肉量を量るのに体組成計のインナースキャンがでています。
なぜ、乗るだけで量れるのかその原理を見てみたいと思います。
この原理は、生体電気インビーダンス法という、分析方法の応用したものです。
体組成計にあらかじめ、身長、年齢、性別などを記入します。
事実上量る体重と、電気抵抗値(インビーダンス)を組み合わせるのです。
この電気抵抗値と入力した身長から、筋肉組織の長さを割り出します。
そして、太さと長さを組み合わせることで乗るだけで筋肉量が計算されるのです。
脂肪の多い人は筋肉が少なく、電気抵抗値が大きくなります。
脂肪の少ない人は筋肉量が多いので、電気抵抗値が小さくなります。

筋肉量、筋肉率の測定原理

販売されている体組成計インナースキャンは、筋肉量や筋肉率の計測ができます。
体に微弱な電流を流すことで測定します。
脂肪率だけ測定できれば筋肉量も、筋肉率も計算できてしまいます。
人間の体には大きく分けて筋肉、脂肪、骨格や内臓からできています。
筋肉や脂肪以外の組織は、身長などが同じなら大きなばらつきはありません。
体重計で体全体を量り、電気抵抗で体脂肪の量が分るのです。
電気抵抗による体脂肪率は、測る状況で大きく測定誤差がでます。
体重計で表示される筋肉量や筋肉率の数値は、機種にもよりますが精度はよくありません。
ダイエットや筋トレトレーニングの効果を測定するには不十分です。
大体の目安にするのがよいでしょう。

高精度の体重計には

このインビーダンスの方法以外に、より正確に体組成計を量る体重計がでてきます。
リアクタンステクノロジーと、マルチ周波数測定という技術を組み合わせています。
筋肉内の電解質の個人差を、電気的に反映した体重計です。
こちらはかなり測定が正確になりますが、価格は高いです。

マルチ周波数測定とは

複数の周波数の電流を使い分けることで、より生体組織の細胞の情報を詳しく知ることができます。電流は周波数により経路が異なってくるのです。
周波数が低い場合、電流は細胞膜をすり抜けることはできません。
そのために細胞外を電流が流れます。
周波数が高くなるにつれて、細胞膜を電流はすり抜けるようになるので、細胞内に電流が流れるようになるのです。

リアクタンステクノロジーとは

私たちの体の細胞は、細胞内液と細胞膜からできています。
生体組織は細胞の間を満たす、細胞外液と細胞からできているのです。
レジスタンス・・・・細胞内液・細胞外液は抵抗成分
リアクタンス・・・・細胞膜は電気容量成分でエネルギーを消費しない空虚な抵抗です
この2つを計測することで、細胞内液・外液の細胞膜の情報を詳しく得ることができます。
こうすることで、生体組織の細胞レベルの変化をとらえます。
個人差が分る分析や、日中の水分変動の影響を小さくすることができるのです。
この体重計は種類がいろいろあり、26,000~55,000円ぐらいです。

まとめ

「筋肉量を知るための計算法」を見てきました。
体脂肪計がある体重で計算すれば、筋肉量や筋肉率は計算できます。
しかし、あくまでも大体の数値です。
現在は体組成計インナースキャンが販売されていますが、安価なものは状況により数値が正しく表示されません。
高価な体組成計インナースキャンであれば、幾分正しく量ることができます。
しかし、それでも正確な数値ではありません。
正確な数値を知りたいなら、医療機関のMRIなどで調べてもらう以外ありません。